ブログ

才能とは、努力を継続できる力

才能とは、努力を継続できる力

こんにちは。社長さん向けの相談をお受けしている経営の専門家、伴走舎 牧野です。 才能とは、努力を継続できる力 牧野が尊敬するアスリート(?)、棋士 羽生善治九段の言葉です。 一流の素質は「好き」と「努力し続けられる」こと これは、羽生善治と盤上で数々の死闘を繰り広げた棋士 谷川浩司九段の言葉です。 ともに棋士という「勝負」を仕事にする二人が、才能や素質について「努力」と「継続」を掲げているのは奇遇でしょうか。 日々の努力に裏付けされた自信がなければ、勝負の場に臨めないからではないか、また、勝負の場で最後の最後で頼りになるのは日々の努力で蓄えた地力だからなのではないか、とも思います。 数年前、プロ棋士生活30年を超えた羽生善治九段がテレビ番組に出演したときのインタビューに答えていました。 若い頃の対局では、それこそすべての手筋を読み切るぐらいのことをしていたそうです。もう力技ですね。しかし、年齢を重ねるうちにそんな力も衰えてくるので、「なんとなく」から打ち手を決めるようになったんだそうです。 この「なんとなく」ですが、本人の解説によれば、「これがいいんじゃないか」とぱっと頭に浮かんでくるそうで、これまで積み重ねた経験からそんなアタリがついて、それ以外を排除して読む手筋を減らしているんだそうです。まさに、プロ生活30年を超える経験と日々の努力の賜物ですね。 若いときは体力にモノをいわせてガンガン行けたけど、歳をとってそんな無理もきかなくなってくると、これまでの蓄積がモノをいうんだなぁと、牧野はいまさらながらの「後悔先に立たず」です。 現在は無冠の羽生九段となってしまいましたが、永世七冠達成の裏に「なんとなく」あり、「なんとなく」の裏に「努力」と「継続」あり、です。

理由がわかんな〜い!は強み

理由がわかんな〜い!は強み

以前ご紹介した、従業員の定着率が高い土木関連の事業者さん。同業他社は従業員の定着率が低いために受注した仕事を外注で回す会社が多い一方、この会社は自社の従業員による内製化率が高いため、サービスの品質が高く維持できているので顧客満足度が高いということでした。 まさに、この会社の強みですよね。 では、この従業員の定着率の高さはどこから来るのか、従業員さんに聞いてみると・・・・社長が社員のことを大切にしてくれているのが感じられる・社内の風通しがよく、社長に意見を言いやすい・また、社長が意見をちゃんと聞いてくれる・社員同士の雰囲気もいい どれも客観性や論理性に乏しく、さらに「そう感じるのはどうして?」と質問してみると「え〜と・・・」と理由が人によって様々です。これが他社にはマネが難しいということにつながります。 「同業他社はみんな定着率が低いけれども、ウチは定着率が高い」のように会社の強みは他にはないものでなければ強みにはなりません。 この会社は創業して半世紀近くになりますが、この間に様々な出来事があって、それが重なり合って今の社風が出来上がってきました。・外から見て、どうしてその強みが生まれたのかわかりにくい。・これまでの会社の歴史の中から生まれてきた。・様々な出来事が重なり合って生まれたたために、理由がよくわからない。こうした他社が簡単にはマネができない、というのも強みの条件です。 もう一度おさらいします。・他にはあって、ウチにはある・会社の歴史から生まれた、あるいは、なんだか知らないけどそうなってるというのがそろうと、他社にはマネのできない強みとなります。

経営の専門家が自転車操業にならないビジネスプラン(事業計画書)を見直す習慣を身につける方法について

経営の専門家が自転車操業にならないビジネスプラン(事業計画書)を見直す習慣を身につける方法について

https://youtu.be/jSg8Bkq1wis 金城プロモーションの金城昌之さんが新たなチャレンジとして「自分が好きな人を紹介する」ってことを始めるあたり、トライアルとして作った私の紹介動画。これが第2弾。タイトルとはうらはらに、・事業計画に具体性を持たせるには・基本的なマーケティングの考え方など新規事業を始める前や起業する前に「これぐらいはやっておいたほうがいいんじゃない?」的なことを話しています。 金城昌之さん:沖縄県指定無形文化財びん型技能保持者 金城昌太郎氏の長男。父の作ったびん型をひろく知ってもらおうと、脱サラして金城昌太郎びんがた工房のプロモーション活動を行っている。

計画どおりに行く計画はない!?

計画どおりに行く計画はない!?

経営者さんであれば経営計画とか事業計画を作っているのではないでしょうか。これから起業しようとされている方も、創業関係の補助金や融資獲得のために事業計画を立てて「これならイケる!」と自分の考えた事業に自信を深めているのではないでしょうか。 これまでにも世の中では、事業計画に限らず数多くの計画が立てられてきましたが、それらの計画の中で当初の計画どおりにできたものがどれくらいあるでしょうか? コンサルティング会社時代、17件の大企業向への経営管理システム導入プロジェクトにマネージャーとして携わってきましたが、計画どおりにいくという前提で臨んだプロジェクトは一つもありません。進捗の遅れやトラブルが発生しないプロジェクトなんてないからです。 ですからマネージャーは、遅れやトラブルになりそうな兆候をいち早く見つけ、その芽を摘むことが大切な仕事になります。また、遅れやトラブルが発生してしまったら、早急に対策を考えて実行することも当然ながら大切な仕事です。 「オレの事業計画はカンペキ!」なんて過信しないでくださいね。計画どおりにいく計画なんてないんだ、という前提のもとに計画の実施に取り組んでください。

よい社風は大切な資産です

よい社風は大切な資産です

それぞれの会社ごとに職場の雰囲気っていうのがありますよね。社風というんでしょうか、組織文化というのでしょうか。 それって資産ですよ。 沖縄県による知的資産経営の普及事業で、とある会社における知的資産経営計画の作成をサポートさせていただいたことがあります。 社長をはじめとするプロジェクトメンバーの方々とお話を進めていくと、この会社を辞めて同業他社へ転職した後、向こうを辞めて再びこの会社へ戻ってきている方が、メンバーの中に二名いらっしゃいました。 このお二人になぜ戻ってきたのか理由を聞くと「外へ出てみてわかったが、社長が社員を大切にしてくれているのがわかった。風通しもよく、社長に意見が言いやすいし、意見を聞いてくれる。だからなのか社員同士の雰囲気もいいので働きやすい」というものでした。これを聞いた他のメンバーの方々も口々に同意見。(このときの社長、目がウルウルしていました) もう少しツッコんで聞いていくと、こうした組織風土を反映してか、社員の定着率が他社よりも高いことがわかってきました。 この会社は土木関連の事業を営んでいます。同業他社は外注で仕事を回すことが多いのに対し、この会社は社員の定着率が高いので内製化率が高く、そのためサービスの質が維持できていて顧客満足度の高さにつながっているのだとわかってきたのです。 組織の文化や風土が会社の目に見えない資産だということがおわかりいただけたでしょうか。