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わかっちゃいるけど

わかっちゃいるけど

私がコンサルティング会社ではなく一般の会社に勤めていたときのことです。 本社から距離のある営業所に倉庫があり全社の半分の在庫が保管されていました。 倉庫の棚にはきちんと整頓して在庫が保管されていました。 ただ、どの商品がどこの棚にあるかはだいたいこのあたり、という感じ。多めに在庫している商品は、空いてる棚に「とりあえず入れちゃえ」としまうため、複数の棚に分散していたり。 棚卸しのときも、その付近のケースを全部チェックしないと在庫数がわからない。 新しく入ってきたパートさんがピッキングに慣れるまでには結構な時間がかかっていました。 私からは、「今の状態からもう少し倉庫内を整理して どの商品がどの棚の何段目にあるか わかるようにしたほうがいいですよ」とアドバイスしていたのですが、所長からは「わかってはいるんですが、 忙しくてなかなか」とそのままになっていました。 その後久しぶりに営業所に行ったときのことです。 所長が、ニコニコしながら「牧野さん、倉庫、見てくださいよ」と言うじゃないですか。 さて、何があったのでしょう?この続きはまた。 牧野でした。最後までお読みいただきありがとうございます。 【メルマガ】をご登録ください。小さな会社の社長のためのメールマガジン「 あなたの経営にちょっとプラス」▼ こちらから登録https://banso-sha.jp/news/mag/

スーパー即戦力

スーパー即戦力

沖縄には米軍基地だけでなく、自衛隊の基地も多いので、自衛隊員の方が身近にいます。 私と歳が同じで長いお付き合いの元自衛隊員の方がご近所にいます。 奥さん同士も仲がいいし、子供同士も同級生です。 もう15年ぐらい前でしょうか。子ども会のバーベキューで一緒に飲んでいると、話題がいつの間にかITネットワークの話に。 こう見えても、牧野はIT関係のキャリアがけっこう長いです。昔はお客さんのネットワークの設計から配線までを自分でやってたんですよ。 どうしてネットワークに詳しいのかその自衛隊員さんに聞くと、通信部隊に所属しているとのこと。 なるほど。 その人が50歳を過ぎたころから定年後のことを話題にするように。 自衛隊の定年は53〜55歳でやってくるんです。 いま、その人は、沖縄県内では大手といえる事務機器販売会社の子会社にいます。 いまや事務機器はネットワークにつながるのが当たり前。販社といえども、事務機器だけを売っていればいい時代は終わっています。 ITネットワーク構築の小さな会社を買収したタイミングがその人の定年とちょうど重なり、めでたく就職できました。 その会社、倒産しかかっていたため優秀な社員は辞めてしまった後ですし残った社員の士気は低い。 そこへやってきたのが元自衛隊員。統率力もあるし、スキルは即戦力。社員さんに技術的な指導をしながらまたたく間に現場を束ねてしまいました。 自衛隊からは様々なスキルをもった人が50代なかばというまだまだバリバリ働ける年齢で定年退職してしまいます。 実にもったいない。 新卒をじっくり育てている余裕のない小さな会社にとっては、採用を検討する価値があると思いますよ。 牧野でした。最後までお読みいただきありがとうございます。 【メルマガ】をご登録ください。小さな会社の社長のためのメールマガジン「 あなたの経営にちょっとプラス」▼ こちらから登録https://banso-sha.jp/news/mag/

業績の決め手は、社風

業績の決め手は、社風

前回の続きです。 社長の判断基準がスタッフの仕事の判断基準になり、社長の言動に反応してスタッフが行動するようになる。 だから、社風は社長の価値観や行動を反映しているということでした。 社風を見ていれば、社長がどんな人かわかっちゃうということですね。 前回ご紹介した、スタンフォード大学のチャールズ・オライリー教授の研究結果2つのうちのもう一つは、 社風は、企業の業績を決める重要な一因 なんです。 価値観や行動って、いってみれば「あり方」です。 「社長のあり方」がスタッフに影響して社風が作られるのであれば、 社風が会社の業績に影響を与えるのはおおよそ想像がつきますよね。 社長の器の大きさ以上に会社は大きくならない とか 社長の器が会社を決める とかいわれる理由の一つはココかもしれませんね。 牧野でした。最後までお読みいただきありがとうございます。 【メルマガ】をご登録ください。小さな会社の社長のためのメールマガジン「 あなたの経営にちょっとプラス」▼ こちらから登録https://banso-sha.jp/news/mag/

社長で決まる、社風

社長で決まる、社風

前回までの続きです。 社長の態度ひとつで、現場の悪い情報が社長まで上がらず、隠蔽体質の組織風土が出来上がる。 それを裏付けるのが、スタンフォード大学のチャールズ・オライリー教授の研究です。 オライリー教授によれば、社風についてこれまでの研究で論じられていることはだいたい2つに整理できるとのこと。 その1つが、 社風は、主に経営陣が持っている価値観と行動を反映している。 ということだそうです。 価値観は人の判断基準に反映されます。 会社のスタッフは社長の判断基準を自分たちの仕事の判断基準にしていきます。 人の行動は、相手の反応を引き起こします。 会社のスタッフは社長の行動、とくに社長の言動をよく観察しています。そして、社長を怒らせないよう行動するようになります。 社風は社長の価値観と行動を反映しているのがおわかりいただけますよね。 社長とスタッフの距離の近い小さな会社なら、すぐに反映されますよ。 牧野でした。最後までお読みいただきありがとうございます。 【メルマガ】をご登録ください。小さな会社の社長のためのメールマガジン「 あなたの経営にちょっとプラス」▼ こちらから登録https://banso-sha.jp/news/mag/

サルでもできる組織風土

サルでもできる組織風土

前回の続きです。 ボスが裸の王様になるには、都合の悪い報告に対して拒絶する。報告者をウンザリした顔でニラミつけたり怒りをぶつければ効果は抜群。 これを続ければ、都合の悪い情報がボスまで上がらなくなります。 スタッフが入れ替わっても以前と同じようにボスには上がりません。 なぜか。 サルを使ったこんな実験について本で読んだことがあります。 実験室に5匹のサルを入れて生活させます。 天井の中央からはバナナを吊るしてあるのですが、バナナをとろうと引っ張ると上から熱湯が降ってくるという仕掛けになっています。 バナナを取ろうとして熱湯を浴びしまい散々な目にあったサルたちは、やがて全員がバナナを取ろうとしなくなります。 その頃を見計らい、1匹だけ実験室内のサルを入れ替えてやります。 新入りのサルAは、天井のバナナを見つけると、当然ながら取って食べようとしますが、古株の4匹が「ヤメロ」と必死に止めます。 それでもバナナが欲しくてたまらない新入りAはバナナを取ろうとチャレンジを続けますが、そのたびに古参のサルから止められるのを何度も繰り返すうちに、いずれバナナを取らなくるんです。 天井のバナナを取るとどうなるかを一度も経験していないにも関わらず。 そこでまた、古株のサルをもう1匹入れ替えます。新入りのサルBも当然、やったぜとバナナを取ろうとしますが、またも残りのサルは必死で「ヤメトケ」と止めます。 驚いたことに、バナナを取ると何が起きるかなんてまったく知らない先ほどの新入りAも古株のサルと一緒になって止めるんです。 こうして新入りBも、新入りAのときと同じようにバナナを取ったらどうなるか一度も経験しないままバナナを取らなくなります。 そうしたら、さらにまた、古株のサルをもう1匹入れ替える・・・ これを繰り返して、実験室の中のサルが新入りA〜Eにすべて入れ替わったとき、新たに新入りFを入れると、どうなるか? バナナを取るとどうなるかを知るサルはすでに1匹もいないのにもかかわらず、新入りFがバナナを取ろうとするのを他のサルが全員で止めたそうです。 バナナを冒頭のボス、サルを人間に置き換えてみたらどうでしょう。 サルと同じことが人間の組織でも起きると思いませんか? 牧野でした。最後までお読みいただきありがとうございます。 【メルマガ】をご登録ください。小さな会社の社長のためのメールマガジン「 あなたの経営にちょっとプラス」▼ こちらから登録https://banso-sha.jp/news/mag/