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赤い髪のお兄さん

赤い髪のお兄さん

これまでに何度かNHK「プロフェッショナルの流儀」に登場した、カリスマ美容師 高木琢也さん。実際に会って話をしたら「嫌なヤツ」って思っちゃう人かもしれなけど、番組を通して見る彼は大好きです。というか勇気をもらってます。 緊急事態宣言のころ、電話の取材に彼が答えます。 赤字?赤字かぁ1億かな…1億じゃきかないと思う。 OCEAN TOKYOという美容室を8店舗経営していますからね。社員さんもいますし。フェラーリも売ることになるんじゃないかと言ってました。 もともと今まで来てたお客さんが、100%帰ってこないよってオレは思ってるから。だから今までと同じ作品をつくってちゃダメだし、来る価値、選ぶ価値を作らないと生きていけない。 うわぁー、グサッときます! 今大変で、今苦しくて、みんな何もできない、どうすることもできない、というときにこそ動かなかったら、ここで進化できなかったら、もう終わりでしょう。 あなたは、選ばれる価値を作っていますか?進化していますか?

ささいなことから崩壊が始まる

ささいなことから崩壊が始まる

ここ1周間ぐらいは、お客さんの会計システムのデータ移行を行ってました。自社システムで会計も処理していたのですが、この自社システムの廃棄予定に合わせて会計はクラウドへ。 このクラウドサービスは、私も自分の会計帳簿や請求書の送信に使っており、便利でコストパフォーマンスもいいので、お客様にもオススメしているものです。経費精算や人事給与、勤怠管理まで機能を備えており、中小企業の総務・経理・人事はカバーできちゃいます。私もユーザーとして登録しておいていただくことで、いつでもお客さんの経営状況を確認することができるわけです。 さて、肝心の移行ですが、自社システムから抜き出した仕訳データをクラウドに入れようとすると、大量のエラーが発生してしまい、これを解消するのに一番苦労しました。 エラーの一番の原因は、マスターデータのネーミング。売掛、買掛、未払の補助科目の取引先名のネーミングが統一されていないことなんです。 通常の会計システムは勘定科目や補助科目を科目番号で管理していますが、このクラウドでは、名前そのものをコードのように使うので科目番号とか科目コードといったものがありません。科目番号を覚える必要がないので、これはホントに便利です。 となると、移行元データの補助科目名とクラウド側の補助科目名がピッタリ一致していないとエラーになってしまうんです。 補助科目として会社名を登録する場合、ルールを決めておかないと、 株式会社○○○○ (株)○○○○ ㈱○○○○ ○○○○のように4つもパターンができてしまいます。ここに、社名と株式会社の間にスペースを 入れる・入れない。 入れるなら、スペースは全角か半角か。まで合わせると12パターンできるんです。 ささいなことだと思うでしょうが、マスターの件数が多いにも関わらずネーミングルールが守られていないと、すでに登録されていることに気がつかず、2重登録を誘発します。 ある会社さんのシステムの運用改善のお手伝いをしたときは、商品コードの2重、3重登録のあまりの多さに驚きました。従業員さんはそれぞれ自分が正しいと思ったコードで売上を計上しますから、商品ごとやカテゴリーごとの正確な売上がまったく把握できなくなっていました。 たかがネーミングルールと侮るなかれ。ささいなことですが、キチンとしておかないとあなたの経営状況が正確に知ることができなくなる恐れがあるんですよ。 ネーミングルールは決めていますか?そのネーミングルールは守られていますか? PS. 昨日もこの会社さんで移行をお手伝いしていて、このエラーで手こずっていたのですが、会計担当の女性(社長の妹さん)から「あ〜ん、また牧野さんのメルマガに書かれちゃうぅ〜」って言われちゃいました。ハイ、ご期待どおりにご登場いただきました。

成果をあげる者は自分自身であろうとする

成果をあげる者は自分自身であろうとする

成果をあげる者は自分自身であろうとする。他の誰かであろうとはしない。 ピーター・F・ドラッカー「経営者の条件」 ガーン!他人と比較して、劣っているところがあると落ち込んだり、ライバル視したりしてませんか? 私もついついやっちゃいます。 ドラッカーのこの言葉、私には重くズドーンと響いてきます。 その後に、ドラッカーは続けます。 ・自らの仕事ぶりと成果を見て、自らのパターンを知ろうとする。・他の者には難しいが自分には簡単にやれることは何かを考える。・自らが得意であると知っていることを、自らが得意とする仕方で行うことによって成果を上げる。 これを読んで思い出したのが、最近放送が終了した朝ドラ「エール」で藤堂先生が裕一に語りかけたこの言葉です。 人よりほんの少し努力するのがつらくなくて、ほんの少し簡単にできるもの、それがお前の得意なものだ。それが見つかれば、しがみつけ。必ず道は開ける。 このシーン、涙が出ましたよね。 みなさん、自分自身でありましょう。そして、あなたが得意なことを得意な仕方でやっていますか?

まずはじめに○○ありき。

まずはじめに○○ありき。

聖書ではないですが「まず始めに補助金ありき」としか思えない相談がちょくちょくあります。 「うちの事務所、入り口に看板がなくて。作りたいけど補助金もらえる?」「どんな看板だったらもらえるの?」「ダメ?チラシだったら補助金もらえる?」 こんな調子です。補助金をもらうといっても、自己負担があるんですけどね。それならばなおのこと、自社にとっていま何が必要かをちゃんと考えて、身銭を切ってはどうでしょう。 先日は、 ・今月末で決算だが黒字になる。いまから黒字を減らすにはどうしたらいいか?・新規事業を始めるけど、別会社にしたほうが税金的に有利なのか?・現在2期目で消費税の免税事業者だったけど、来月から3期目に入り、課税対象業者になる。今月末で一旦会社をたたんで、来月1日から新しい会社を立ち上げたほうがいいのか? なんて人が来て… 顧問税理士さんもついているというのですから、唖然としてしまいました。 さすがに呆れて「厳しいこと言いますけど、節税と経営は全くの別物ですよ。節税のために経営してるわけじゃないですよね」って。 窓口に来られたのは社長の奥さんなのですが、節税を優先したときの弊害などいろいろ諭すように話をしたところ理解いただけたようで「ありがとうございました!次は主人も連れてきます!」と言って笑顔で帰っていかれました。 誰しも「得したい」との思いは持っていることでしょう。でも、事業をしているのでしたら「得」の優先順位があるはずです。補助金や節税が最優先ではないはずです。 あなたにとっての「得」の優先順位はありますか?

壁打ちしてますか?

壁打ちしてますか?

おとといは朝からお昼までずっと、壁打ちしてました。壁打ち、といってもテニスじゃないですよ。 現在、ホームページを制作中なのですが、制作会社の社長さんとホームページの内容をあーでもない、こーでもないと話し合っていました。 この社長さんには、これまでにも何度か、「お客さんとこんなことがあったんですよね〜」「以前はこんなふうに考えてたんですよね〜」みたいな感じでウダウダ話すのを聞いてもらってました。 この制作会社の社長さんとのウダウダ話、いいんですよ。私の話を聞き手が上手く打ち返してくれると、だんだんと自分の考えがまとまってくるんです。 この社長の他にも、2年前からお世話になっていて、毎月1〜2回ほどのペースで私の壁打ち相手をしていただいてるお二人がいます。 TEORI WORKS OKINAWAの宮城麻里江さん。このお客さんは私を上手く壁打ちに使う人です。本人は意識してないでしょうけど。 コロナの影響を受け始めて、彼女から打ち合わせをしたいと伝えてきたときのChatworkのやり取りです。 麻:色々と相談したいこと盛り沢山です。  よろしくお願い致します!牧:盛り沢山!?  ドキドキ。麻:相談したいことはあるけど  整理出来ていないので、  牧野さんに聞いてもらって  問題点を洗い出してもらいたいです!  よろしくお願いしますm(__)m牧:そういうことなら、まっかせなさいっ! こんな感じです。 心配ごとや気になっていること、考えてること、思いついたことを麻里江さんがつらつら話し、牧野が壁として打ち返して整理していく、いつもそんな感じです。 あなたにとって壁打ちする相手、いますか?