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社内をさまよい続けるゾンビのような仕事

社内をさまよい続けるゾンビのような仕事

さらに今日も前回の続きです。▼(前回)必要なくなったものを残し続ける不文律https://banso-sha.jp/blog/20220425/ 合理的な理由がなくなったのに会社の中でゾンビのように生き残り続けているもの。 これも私が経験した事例です。 大きな小売店舗を持っていて、製品の製造販売をする会社でのことです。 店舗の責任者である店長さんから、「手作業での集計があるため 閉店後のレジ締めにとても時間がかかり、 スタッフを時間通りに帰してやれない」という悩みを聞きました。 POSレジを使っているのに手作業で集計!? 各レジの集計結果はボタン一つで出てくるし全てのレジの集計結果も分析レポートとしてすぐに出せるシステムです。 なのに、手作業で集計? 理由を聞いてみると。。。 各レジから出てくる集計レポートにも、全レジを集計した分析レポートにもどこにも載っていない項目を社長に毎日報告しなければならないんだそうです。 そのたった1項目のために手作業で集計しているということがわかりました。 社長への報告形式は長年使われているフォーマット。しかも手書き。 社長への報告形式とシステムから出るレポートでは集計項目の並び順が違うので、書き移す時に間違えやすいというおまけ付き。 どうしてその項目が必要なのか社長に聞くと「開業した頃は、そのデータがとても大事で 毎日チェックする必要があった」とのこと。 じゃあ、今でも必要なのかと聞けば、「今はもうとっくに必要ない。」というではありませんか。 現場で起きている問題を社長に説明し、そのデータの集計は即刻廃止にしてもらいました。 さらに報告形式も、従来のものを廃止して、システムが打ち出したレポートをそのまま社長に提出するように変更しました。 「これまで長年使い慣れた形式のほうがいいなぁ」と社長はこぼしましたが。 あなたも、スタッフに命じたものの今では必要がなくなった仕事をいまだに続けさせていませんか? 牧野でした。最後までお読みいただきありがとうございます。 【メルマガ】をご登録ください。小さな会社の社長のためのメールマガジン「 あなたの経営にちょっとプラス」▼ こちらから登録https://banso-sha.jp/news/mag/■ プロフィールhttps://banso-sha.jp/blog/bansosha/■ お客様の声https://banso-sha.jp/voice/ ■ インタビューhttps://youtu.be/ejn7a9CuJkE ■ お問い合わせhttps://banso-sha.jp/contact/

不要になったものが社内に残り続ける不文律

不要になったものが社内に残り続ける不文律

今日も前回の続きです。▼(前回)ルールがルールを呼ぶhttps://banso-sha.jp/blog/20220425/ 合理的な理由がなくなったのに生き残り続けているルールがあってそのルールがさらにルールを呼ぶ。 こういうことは会社のムダをなくすプロジェクトをやっているとよく出くわします。 例えば、システムから出力されるレポート。ある会社で部長さんが分析用に使うものでした。 丹念に調べていくと、 表示されるデータが1項目違うだけで、他の項目は全く同じ というレポートがいくつか見つかったんです。 こんなに同じようなものをいくつも作らず一つのレポートにまとめればいいのに。ムダが多いですよね。 どうしてなんだろうと原因を調べるとこんなことがわかりました。 「前任者が残していったレポートでは、 自分が見たいデータが1項目足りない」 この時点で、そのレポートが存在する合理的な理由はなくなっています。 でも、 「前任者は3期上の先輩。 先輩が残したものを廃止したり 変更したりするのは、ちょっと・・・」 前任者の前任者も先輩。そのまた前任者も先輩。 先輩である前任者が使っていたものはもう使わないけれどもそのまま放置しておいて新しい自分用のレポートを開発してもらう ということが繰り返され、それがあたかもルールのようになってしまったのでしょう。 こうしたことが繰り返されれば、新たなレポートの開発コストはかかるし、使われなくなったレポートのプログラムには維持管理コストがかかっています。 これが「先輩への遠慮」ではなく「社長への遠慮」だったらどうでしょう? 必要なくなったものを残し続ける不文律、あなたの会社にはないですよね? 牧野でした。最後までお読みいただきありがとうございます。 【メルマガ】をご登録ください。小さな会社の社長のためのメールマガジン「 あなたの経営にちょっとプラス」▼ こちらから登録https://banso-sha.jp/news/mag/■ プロフィールhttps://banso-sha.jp/blog/bansosha/■ お客様の声https://banso-sha.jp/voice/ ■ インタビューhttps://youtu.be/ejn7a9CuJkE ■ お問い合わせhttps://banso-sha.jp/contact/

ルールがルールを呼ぶ

ルールがルールを呼ぶ

前回の続きです。▼(前回)社長の発言のひとり歩きhttps://banso-sha.jp/blog/20220422/ 幕府が鎖国へとエスカレートしたさらなる理由として考えられるのがルールがルールを呼ぶ。 この番組の中で解説されていたのは、 合理的な理由がなくなっていくのにそれが「幕府の祖法」であるとしてエスカレートしていったのではないか。 つまり、 ルールだからルールであるという謎の循環論法 ということでした。 江戸幕府のような巨大な官僚組織だからそのようなことが起きるのだろうと思うでしょうが、規模の大小、官民問わずこうしたことは起きますよ。 合理的な理由はなくなったのにいまだに残りつづけているもの。ルールが呼んだルール。 そんなもの、あなたの会社にはありませんよね? 牧野でした。最後までお読みいただきありがとうございます。 【メルマガ】をご登録ください。小さな会社の社長のためのメールマガジン「 あなたの経営にちょっとプラス」▼ こちらから登録https://banso-sha.jp/news/mag/■ プロフィールhttps://banso-sha.jp/blog/bansosha/■ お客様の声https://banso-sha.jp/voice/ ■ インタビューhttps://youtu.be/ejn7a9CuJkE ■ お問い合わせhttps://banso-sha.jp/contact/

社長の発言のひとり歩き

社長の発言のひとり歩き

家康は鎖国したかったわけではなくむしろ貿易を盛んにしたかった。ただ、キリスト教を禁止したかっただけ。 というところまでが前回でした。▼ 徳川家康は開国主義だった!?https://banso-sha.jp/blog/20220420 確かに、家康はキリスト教を禁止しました。故に、宣教師は国外退去を命じられました。 でも、各国との貿易は認めていたんです。外国船は、国内のどこへ寄港しても大丈夫でした。 ではなぜ、家康の死後、幕府は鎖国へと進んでしまったのか? この番組で解説されていたのは、 「神君家康公のお定めになったご禁制」 が独り歩きしてエスカレートしていったのではないか、というものでした。 家康が禁止したものは何だったのか。そしてなぜ禁止したのか。これが忘れ去られて、禁止したことだけがエスカレートしていく。 これ、大企業によく起きる病だと思っていませんか?いえいえ、小さな会社にもよく起きるんですよ。 「社長が言った」ということだけの独り歩き。 「何を言ったか」「なぜそう言ったか」が忘れ去られてしまう。 あなたの言ったことが、あなたの会社内で独り歩きしてませんか? この番組では、もう一つの原因を解説していました。それはまた次の機会に。 牧野でした。最後までお読みいただきありがとうございます。 【メルマガ】をご登録ください。小さな会社の社長のためのメールマガジン「 あなたの経営にちょっとプラス」▼ こちらから登録https://banso-sha.jp/news/mag/■ プロフィールhttps://banso-sha.jp/blog/bansosha/■ お客様の声https://banso-sha.jp/voice/ ■ インタビューhttps://youtu.be/ejn7a9CuJkE ■ お問い合わせhttps://banso-sha.jp/contact/

徳川家康は開国主義だった!?

徳川家康は開国主義だった!?

歴史、好きです。テレビも歴史モノの番組が好きです。読書も歴史小説に偏りがちです。 江戸時代、日本は鎖国していましたよね。徳川家康が鎖国をしたと思っている方も多いかと思います。 ところが、先日の歴史教養TV番組によれば、徳川家康は本来、開国主義だったというではありませんか! 江戸に幕府を開いたばかりの徳川家康は日本に漂着したウイリアム・アダムス(三浦按針)を外交顧問として重用し、交易を求めて来日する西欧諸国とどんどん通商関係を開いていったんだそうです。 なんと家康は開国主義だった! ところがある日、家康は戦慄します。キリスト教が徳川の家臣の中にも広まっていたからです。 なぜ家康はキリスト教を恐れたのか? 歴史上、また現代も、独裁者は宗教を排除しようとします。 なぜなら、 オレか、神か。と選択を迫ったとき、主君、すなわち徳川将軍を選ばず、神を選ぶ者がいては困るからです。 家康はかつて、人質生活から開放され、父祖の伝来の地、三河の領主に晴れてなったばかりの頃、家臣までが加わって家康を攻めるという一向宗の凄まじい反乱に翻弄された経験があります。 江戸幕府は、徳川家を中心とする独裁制です。 ゆるぎない強固な政治体制を築いてから秀忠に渡したい家康としては、かつて苦しめられた一向一揆の経験からキリスト教に危機感を抱いたのでしょう。 ついに、キリスト教を禁止します。 その結果、 貿易とキリスト教の布教を不可分と考えていたスペインとポルトガルは宣教師の国外退去命令とともに日本を去らざるを得ませんでした。 一方で、東インド会社を設立し、あくまでもビジネスとしてやって来ていたオランダとイギリスは日本との貿易を続けました。 当時はまだ、日本国内どこでも寄港することができたそうです。 家康はそこまでで亡くなっています。鎖国はしていません。キリスト教を禁止しただけなんです。 では、なぜ、家康の死後、鎖国へと進んで行ったのでしょうか。 番組の解説を聞くと、規模の大小を問わず、現在の企業でもよくみかける組織の習性が関わっているようです。 次の機会にご紹介しましょう。 牧野でした。最後までお読みいただきありがとうございます。 【メルマガ】をご登録ください。小さな会社の社長のためのメールマガジン「 あなたの経営にちょっとプラス」▼ こちらから登録https://banso-sha.jp/news/mag/■ プロフィールhttps://banso-sha.jp/blog/bansosha/■ お客様の声https://banso-sha.jp/voice/ ■ インタビューhttps://youtu.be/ejn7a9CuJkE ■ お問い合わせhttps://banso-sha.jp/contact/