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会社の秘密=会社の資産

会社の秘密=会社の資産

こんにちは。社長さん向けの相談をお受けしている経営の専門家、伴走舎 牧野です。 会社の強みとなる目に見えない資産(=知的な資産)として「ブランド」について説明してきましたが、今回は「営業秘密」です。 「営業秘密」の厳密な定義は難しいので、会社としては隠しておきたい重要な情報で、部外者に見られたらすぐに活用されてしまうもの、ぐらいに考えておいていいでしょう。 特許を取得しようとすると、申請段階で特許の内容が公開されてしまいますので、あえて特許を取得せずに社内の極秘事項にしてある製造方法などはまさに営業秘密ですね。会社にとってはかけがえのない資産です。 レストラン・飲食店のレシピ、老舗の秘伝のタレの作り方、なんてまさにそう。ほんとうなのかどうか知りませんが、コカ・コーラのレシピは社内でも数人しか知らないなんて言われてますね。 ビッグデータの重要性が注目されていますが、社内に蓄積されたデータもそうした営業秘密に入るでしょう。最近では中古品に対する消費者の抵抗感がなくなり、市場規模が大きくなってきていますが、そうした中古品業者さんは売り物の商品となる仕入れ(=買い取り品)の確保が大切で、そのためには査定が命ともいえるようです。自社の買取金額の実績データは、買い取りの精度を高めるためにとても重要であると同時に、ライバル社に対しては秘密でしょうね。 あなたの会社にはどんな強みとなるヒミツがありますか?

足の短いものは足の短いお金で。

足の短いものは足の短いお金で。

こんにちは。社長の相談相手を仕事にしています、経営の専門家、伴走舎の牧野です。 会社の健康状態チェック3つの観点の「1.安全性」について、3つ目の「短期の安全性」についてです。 長期の安全性は、足の長い買い物を足の長いお金で買っているかどうかをチェックするものだと説明しました。短期の安全性は、足の短い支払いにどれだけ足の短いお金で準備しているかチェックするものになります。足の短い支払い(短期的な支払い義務)が滞ると、倒産の可能性もあるからです。 足の短い支払いとは、貸借対照表の右上、流動負債のことです。買掛金や未払いの費用、短期の借入金などですね。これらは支払い期限が早く(1年以内)やってきます。なので、現金や現金化しやすいものでいつでも支払えるように準備できていることが安全性に繋がります。 そのための指標が流動比率です。 流動比率 = 流動資産 ÷ 流動負債 × 100 200%以上が理想といわれていますが、100%以上は必要です。 支払能力をもっと厳格に見ようとするのが当座比率です。 当座比率  = 当座資産 ÷ 流動負債 × 100 ※当座資産=現金・預金+受取手形+売掛金+有価証券 つまり棚卸資産(在庫)は売れなければ現金化できないので、それは除いて考えましょう、というのが当座比率です。 当座比率は100%以上が望まれます。 当座比率と流動比率の差が大きい場合(当座比率が悪くて、流動比率が良い)、在庫の過剰が原因と考えられますので、将来の資金繰りを悪化させる可能性が指摘されます。 さぁ、決算書を出してチェックしてみましょう。

ブランドの要素とブランドの資産価値

ブランドの要素とブランドの資産価値

こんにちは。社長の相談相手・経営の専門家、伴走舎の牧野です。 会社にとって強みとなる目に見えない資産=知的資産のうちブランドを取り上げ、以前はブランドの機能を取り上げました。 今回は、ブランドにはどんな要素があるのかということと、ブランドの資産価値についてご説明します。 ブランディングの手段としての言語的なあるいは視覚的な情報コードがブランドの要素です。例えば、 ・ブランドのネーム ・ロゴ ・キャラクター ・ジングル(CMで用いられる歌) ・パッケージといったものです。みなさんも目や耳にしますからわかりやすいですよね。 一方のブランドの資産ですが、(1)ブランド知名度、(2)ブランドロイヤルティ、(3)知覚品質、(4)ブランド連想といったものがありますが、「言われてみれば、ブランドにはこんな価値があるよね」というものばかりです。 (1) ブランド知名度もうそのままです。ブランドを尋ねられたとき、そのブランドを知っているかどうか、ということです。知名度が高いということは、そのブランドにとって資産だからです。でも、高い知名度のブランドを作り上げるのは、費用と時間がかかりますよね。 (2) ブランドロイヤルティ消費者のブランドに対する忠誠心のことです。ある特定のブランドに愛着を持っている方、いらっしゃいますよね。服ならこのブランドだけ、とか。こうした忠誠心の強い消費者は、そのブランドにとって貴重な資産です。 (3) 知覚品質そのブランドに織り込まれた品質です。ブランドに対する信頼といってもいいでしょうか。「このブランドだったら間違いない」といった感じの。「Made in Japan」に対する品質面でのイメージを思い浮かべてもらえばわかるでしょうか。ブランドに対する信頼感ですから、かなり重要です。 (4) ブランド連想消費者はブランドと何かを結びつけています。結びついているものがプラスのイメージのものであれば、そのブランド価値は高いものになります。リーバイスといえばジーンズ、ソフトバンクといえば孫正義さん、みたいな感じです。経営者もブランド連想の一つです。ソフトバンクから孫さんを連想する人にとっては、孫さんのイメージがいいものであればソフトバンクに対するイメージもいいものとなります。 自社のブランドをお持ちの方は、こうした観点で自分のブランドをチェックしてみてはいかがでしょうか。 ブランドの機能

足の長いものは足の長いお金で。

足の長いものは足の長いお金で。

こんにちは。経営の専門家、伴走舎 牧野です。 会社の健康状態チェック3観点の「1.安全性」の中から「(2)長期の安全性」です。 お金を「お足」なんていいますが、「足」は長いとか短いとか、期間の長さの表現なんかにも使われます。 今日お話する長期の安全性とは、足の長い買い物を足の長いお金で買っているかどうか、つまり、会社の長期的な運用資産(固定資産)が長期的な資金調達手段で賄われているかどうか、ということです。 固定資産は金額も大きく、長い時間をかけてその費用を回収します。ですが、その費用を短期的な資金で賄っていると、費用の回収よりも返済の方が早くて、資金的に苦しくなる恐れがあります。 ですので、長期的に費用を回収する固定資産を長期的な資金で賄っていることを確認するのが長期の安全性です。 固定比率 = 固定資産 ÷ 自己資本 × 100 100%より低ければ低いほど良いとされており、資金面で安定的な設備投資がされているということになります。 でも、多数の製造機械や工作機械を必要とする製造業さんなどは、金額の大きい固定資産を自己資本だけで賄うのは大変です。そこで使われるのがもう一つの固定長期適合率です。 固定長期適合率 = 固定資産 ÷ (自己資本 + 固定負債) × 100 1年を超える期間の運用が行われる固定資産が、長期的な資本(自己資本と固定負債)でどの程度カバーされているのかを見る指標です。100%以下である必要があります。 工場や製造機械をお持ちの会社さんは貸借対照表と取り出して、足の長いものと足の長いお金の比較してみましょう。

ブランドの機能

ブランドの機能

こんにちは。経営の専門家、伴走舎 牧野です。 会社にとって強みとなる目に見えにくい経営資源を総称して「知的資産」と呼び、その知的資産は 1. 知的財産権、2. (狭義の)知的財産、3. 知的資産 の3つに分類されるなんて説明を以前しました。その際、特許、実用新案、意匠、商標などの1. 知的財産権について説明しました。 じゃぁ今日は「2. (狭義の)知的資産」から説明しましょう、といきたいところですが、この分類、ややこしいですよね。 みなさんが「そんなのも会社の強みになるんだ」といったことを理解してもらうのが最大の目的ですから、こうした学問的な分類は脇において、会社にとって強みとなる目に見えにくい資産=知的資産を一つ一つ説明していくことにしますね。 今日はブランド、その中でもブランドの機能についてです。 ブランドは強力な知的資産です。「ブランドは、自社の製品・サービスと他社のそれとをはっきりと識別させる」ものだからです。 では、ブランドにはどんな機能があるのでしょうか。 1. 出所表示機能ブランド名により、そのブランドが付与されている製品・サービスのメーカー・提供者が識別できる機能です。リンゴのマークを見れば、Appleの製品だ!とわかりますよね。この機能があるので、消費者は製品の選定が容易になり、リピートが促進されるわけですね。 2. 品質表示機能ブランド名により、そのブランドが付与されている製品・サービスの品質、価値などが判断できる機能です。「JAPAN」というブランドに寄せられる信頼がまさにこれですね。この機能は、消費者の品質判定基準になりえます。 3. 宣伝広告機能ブランド名が、消費者のメーカー・提供者に対するイメージや評判を向上させる機能です。ウォークマン世代のおじさんにとっては、かつての「SONY」がまさにこれでした。なんだか時代の先を行ってる、って感じでした。この機能により、認知度や好感度を得ることができて、ステータス・シンボルにもなりえます。 4. 資産価値機能ブランド名それ自体が資産価値をもち、企業の収益の向上に貢献する機能です。 特別なブランドを持っていなくとも、自分の会社の商号、製品名などはれっきとしたブランドです。自社のそれぞれについて、この4つの機能がどんな状態にあるのか、チェックしてみてはどうでしょうか。 ブランドの要素とブランドの資産価値